日華化学グループは、これまでも環境課題への取り組みを化学メーカーのつくる責任として捉え、省資源、環境にやさしい製品の開発などを目的に、環境対応自主基準を設け、30年以上前より環境に配慮した新製品開発に取り組んできました。
2021年より社会課題解決をプラスし、EHD(「環境/Environment」「健康・衛生/Health」「先端材料/Digital」)への貢献を開発コンセプトに掲げた製品開発を推進。サステナブルな社会の実現に向けて挑戦し続けています。
当社グループは、製品開発の基盤として、国際マネジメント規格であるISOの認証取得の他、国際的な環境認証団体への加盟などを通じ、一企業としてだけではなく、業界全体や社会と調和しながらすべてのバリューチェーンを通してサステナブルなものづくりに取り組んで行くことを目指しています。
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2021年2月に公表した中期経営計画「INNOVATION25」の全社基本戦略として、「環境/Environment」「健康・衛生/Health」「先端材料/Digital」の3領域(EHD事業) を注力事業領域として新たに定め、事業ポートフォリオを大きくシフトし、持続可能な社会と循環型経済の実現、人々の健康促進や衛生環境の進化、先端情報技術分野での先駆的な技術や材料提供によるスマート社会の実現に貢献する、個性ある化学メーカーを目指してまいります。
染色・プリントされたポリエステル布地から染料を簡単に除去し、再度染色・プリントが可能な技術を、エレファンテック株式会社と共同開発。この技術は水を使用せず、数分間で染料をほぼ完全に脱色することができます。
2024年度には近畿地方発明表彰「近畿経済産業局長賞」を受賞。様々な繊維廃棄物の再利用を可能にし、サーキュラーエコノミーの実現に大きな貢献が期待される点、またファッション分野での新たな事業展開も見込まれる点等を評価いただきました。すでに企業様での採用が始まっており、当技術を通して、よりサステナブルな社会の実現を目指してまいります。
日本製紙株式会社と、感熱紙用の薬剤である顕色剤について共同研究を行い、木質由来成分であるクラフトリグニン*を用いた新しいバイオマス顕色剤を開発しました。クラフトリグニンは食料と競合せず、持続可能なバイオマス原料として注目されています。感熱紙はレシートやラベル用紙として日々の生活に広く使われており、当顕色剤を世界に広く展開することで環境にやさしい社会づくりに貢献しています。
*パルプの製造工程で抽出された黒液に含まれる主成分
循環型社会に貢献するために、「バイオマス原料を使用した"EvoGreen-Bio"」、「リサイクル原料を使用した"EvoGreen-Recycle"」をラインナップ。いずれもbluesign認証を取得した環境にやさしい製品シリーズです。
近年では価格や機能だけでなく、成分の品質や環境配慮に対する取り組みなどといった情報も商品選択の一つに加わってきました。DEMI(デミ)とEraL(イーラル)では、こうしたお客様のニーズに応えるために、原料の由来まで確認した高品質な成分を採用しています。
デミ コスメティクスより、進化を遂げた「新フローディア」。毛髪科学に向き合い続け、「選択的補修のバルネイドシステム」「うねりにアプローチするボンデイドシステム」などの独自ケアメカニズムを結集したヘアケアです。今後も、美容室を通して、サイエンスの力で美と健康の分野で貢献します。
医療施設における環境整備は、患者やスタッフの健康と安全を守るために非常に重要です。リフレシア SHシリーズは「加速化過酸化水素」タイプのワンステップ除菌クリーナーで、ウイルスや菌に対して速やかに作用します。「洗浄」と「除菌」を1本で実現できる事に加え、除菌作用の即効性、様々なウィルスやバクテリア等に有効性を発揮する実用性を評価いただいています。
医療施設において「転倒」は重大事故につながりかねないインシデントの1つです。リフレシアFW-881は、床清掃後に残留した水分により転倒事故が発生しやすいことに着目。洗浄効果に加え、速乾効果も付与させたこの新しい床用洗浄剤は、より安心で安全な環境づくりに寄与しています。
様々な繊維素材に加工することで加工部位に付着した菌の増殖を抑制し、ウイルスの数を減少させる抗菌・抗ウイルス加工剤です。洗濯耐久性があることから、洗濯回数の多い素材でも抗菌・抗ウイルス加工を施すことが可能です。また、繊維加工のノウハウを応用し繊維以外の材質への加工も可能で、多様化する抗菌・抗ウイルス加工ニーズに応え、衛生的な暮らしに貢献します。
スマートフォン・パソコン向け光学部品材料や液晶テレビ画面用特殊フィルムなど、デジタルデバイスの光学部品に使用される様々な特殊樹脂および原料には、金属など異種材料との 接着性、透明性、密着性など複数の機能が同時に求められます。こうしたニーズに当社が開発した樹脂や原料で貢献しています。
フッ素化学品は、デジタル社会の加速で世界的に需要の高まる精密機器・半導体・ディスプレイ等を製造する設備で使用される潤滑油・グリース、化学薬品耐性や高温耐性に優れたスマートフォンやレンズなどに使用される防汚剤として活用されています。このフッ素化学品の開発と量産技術の確立でデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。
デジタルデバイス用部品の半導体や水晶振動子などの生産で、"切る・削る・研ぐ・洗う・接着する"工程に欠かせない製品を開発・製造。主要製品のクーラント剤は、自社設備でのリサイクルによる再製品化を通じて石化原料の使用量を抑制し、ゼロ・エミッションを目指す製品であり、環境への配慮とデジタル化社会へ貢献しています。
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