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キャタライザー型脱墨剤が佐々木賞を受賞しました

 この度、当社が開発した世界初UV硬化型インク対応「キャタライザー型脱墨剤」の技術と性能が評価され、学術研究団体 紙パルプ技術協会が主催する「第47回 佐々木賞」を受賞いたしました。7月12日(金)に同協会の第72回定時総会において表彰式が行われ、当社取締役常務執行役員 片桐進が出席いたしました。

 佐々木賞は、明治から昭和にかけて紙パルプ業界に貢献した実業家である故 佐々木時造氏に因んで昭和47年に始まった歴史ある賞で、紙パルプ技術の進歩発展のため、毎年、技術開発・研究開発により顕著な成果を収め業界に貢献した個人または企業に贈られています。

 今回受賞に至った「キャタライザー型脱墨剤」は、省エネで生産性が高いことから増加しているUV硬化型インクが使用された雑誌やパンフレット等の印刷物の古紙リサイクルを、世界で初めて可能にした革新的な脱墨剤です。キャタライザーとは「触媒」を意味し、当社がこれまで培った界面科学と触媒科学の融合により、従来の界面活性剤の力に加え、触媒の働きを利用することで、これまで困難とされていた脱墨を可能にし、また後工程でも薬剤の使用量を低減させることで、リサイクル工程のコストダウンにも寄与しています。

 今後も、古紙リサイクル率の向上はもとより、森林資源の保全を通じた地球環境への負荷軽減、またキャタライザー技術を応用した更なる研究開発により、社会・地球の持続可能な発展に貢献出来るよう努めて参ります。

 なお、2019年10月23日(水)~10月25日(金)に仙台にて行われる同協会の年次会において、記念講演と技術展示を行う予定です。

授賞式の様子

授賞式の様子

受賞者スピーチの様子

受賞者スピーチの様子

■ご参考:キャタライザー型脱墨剤のイノベーションストーリー
 日華化学ウェブサイト:
https://www.nicca.co.jp/productinfo/develop/pulp/uv.html