環境パフォーマンス
Environmental Performance 自然環境のハーベスト(収穫)で、コミュニケーションと省エネを実現。
NICは、建物の外周部にガラス張りの実験室、中心には社員や訪問者が集える「コモン」と呼ばれる空間を設け、社員同士はもちろん、来訪者も自由にアイデアを交換共有できる、より自発的で活発なコミュニケーションの創出を狙いました。中央の吹抜空間には、光や水、風といった自然環境の恵みを室内へ引き入れる「ハーベスト(収穫)」という考えを用い、大屋根のトップライトからオフィスへ自然光をやさしく採り込み、豊富な地下水を空調システムや融雪、研究用途など段階的に無駄なく利用。気候のよい時期には福井特有の卓越風で自然換気を行います。
このように、必要なエネルギーを選択的に「収穫」することで、同規模の一般的な建造物と比較し空調と照明にかかるエネルギーを最大で1/3(*当社比)に減らすことが可能となり、国土交通省のサステナブル建築等先導事業(省CO2先導型)に採択されています。また高耐久性や省エネなど持続可能で機能的に設計された点が認められ、世界的建築賞であるLEAF賞で、2018年度環境パフォーマンス部門に入賞。福井の主要産業である繊維を象徴する羽二重織をイメージした、アルミルーバーの外観、塀やベンチの意匠は連動してリズム感を生み出しています。木々やベンチを配し、歩道に曲線を取り入れた景観デザインは、地域の方に親しまれる景色をつくっています。
受賞歴(2018年12月現在)
- 第13回日本構造デザイン賞受賞
- ABB LEAF AWARDS 2018 環境パフォーマンス部門入賞
- 第50回中部建築賞入選
- NIKKO Design Competition 2017 景観・土木製品フォトグラフ部門最優秀賞
- 環境デザインマップ日本(総合資格学院発行)掲載
コンクリートの天井スリットが、光・風の通り道として機能。
ルーバーと塀、ベンチが楽しいリズムを創り出すNIC 外観。