NIC設計者からのメッセージ
ドキドキワクワクの感情で進化を果たし、オープンイノベーションの「聖地」になる。
建築は環境と人間をつなぐものだと思っています。人間を取り巻く環境は、自然、組織、社会、地球という共同体です。共同体はすぐ平衡感覚を持ち始め、動きがなくなります。動的に成長するためには、連続的な視点の移動、すなわち外側から内側を俯瞰しなければなりません。視点を変えるために、積極的に共同体を俯瞰し、自分が異邦人となって、他者を取り入れることが必要で、その「場」のイメージが「BAZAAR」でした。
人類の圧倒的クリエイションである「進化」は、そこで起きる「ドキドキワクワク」という感情によって乗り越えてきた実践の歴史です。共同体の表出化に「コモン(空間)」があり、ランダムな突然変異(イノベーション)には、市場という多くの異邦人や他者の存在と共に、情報や商品の取引が生まれる「BAZAAR」が必要です。NICに立体的に散りばめられた「コモン」はやがて進化した「BAZAAR」となり、NICはオープンイノベーションの「聖地」になることを目指しています。