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具体的な仕事は何ですか?
私は現在、界面科学研究所の商品研究開発部に所属し、水系ウレタン樹脂の開発に携わっています。水系ウレタン樹脂は当社を代表する環境に優しい製品のひとつ世界的な需要拡大が予想され、今後の製品開発に非常にやりがいを感じています。
ただし、実は異動してまだ数ヶ月で、入社して4年間は、基礎研究の部署に所属していました。そこでは、金属ナノ粒子や無機酸化物、特殊銅化合物、リビング重合、繊維用撥水剤など、多岐に渡るテーマを扱ってきました。
多くのテーマに触れてきたからこそ見える視点を長所として、これまでとは全く異なるフィールドで、様々なバックグラウンドを持つ仲間と共に、研究開発に勤しんでいる毎日です。 -
今後の夢・目標を教えてください。
現在の私の夢は、新規事業部を立ち上げることです。それには理由が2つあります。
ひとつは日華化学が秘めている可能性です。今の時代は、繊維の工程薬剤を主軸に置く当社はAIやIoTをはじめとする今の時代の花形産業と比較し遅れていると感じ、悩んだ時期もありましたが、当社には、これまで築いてきた技術やノウハウ、繊維業界における確固たる地位や、信頼に基づく社内外の強固な人間関係があります。これらを駆使しイノベーション創出にまい進すれば、必ずこの激流の時代に対応し続ける企業として今後も成長していけると信じています。
もうひとつの理由は、大学時代の恩師の言葉「道なき道を行け」が常に頭の中にあるからです。新しいことに挑戦し続け、「昨日より今日、今日より明日、と自分が成長していく」ことを意識し、目標に近づけるよう日々、業務に勤しんでいます。 -
学生のうちにやっておくべきことはありますか
「やりたいことが見つからない」という声をよく聞きますが、自分もそう感じていました。しかし、いざ仕事をしてみて、明らかにやりたいことがある人の方が、常にモチベーションを高く保っていられると感じました。
モチベーションが下がる要因は沢山ありますが、上げるためには自分が幸せと感じていることが重要です。花に水をあげるように、「成長感」や「達成感」、「報酬」など、自分で自身に「餌」をあげ続けることが出来るかが一つの重要なポイントかと思います。
従って、自分がどんな「餌」を好むのか、どんな「餌」は合わないのかを理解しておくことをオススメします。一言で言うと、自己分析ですね。そこで、最も効果的だと思うのが、世間で一般的に成功者と言われる方々の本を読むことです。「こういう考え方って好き」「この人の生き方って格好良いな」、「この経験って自分にもあって、同じように感じたな」という感覚って実は、結構大事だと思います。私のまわりでも、この感覚を基本に自分のやりたいことを構築している自己プロデュース力の高い人は、目標をどんどん達成していっていますね。
因みに僕はSHOWROOMの前田裕二社長が大好きなので、彼の本を読んだりして、彼の生き方を参考にしています。気づいたらやりたいことが見つかっていました。
これまでのキャリアステップ
産業技術総合研究所と共同でNEDOプロジェクトに参画し、フェムトリアクターの応用検討:金属ナノ粒子、
有機-金属複合粒子、貴金属担持触媒、メッキ触媒の開発
フェムトリアクターの量産化・応用検討:導電性ナノインク、顔料ナノ粒子、複合酸化物の開発
短期で繊維事業部撥剤Gにて、非フッ素系撥水剤の撥水機構の解明に協力
先端技術研究部 先端材料研究グループ 異動
精密重合技術を用いた新規撥水剤の開発、非フッ素系撥水剤の撥水機構の解明に従事
商品開発研究部 ウレタン開発G 異動
自動車内装用合成皮革の水系トップコート層の開発